わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。好きな映画や海外ドラマの感想や、覚えておきたい出来事など。食べることが好きなのでおいしいものについてもよく書きます。

スマホを白黒にした話

2、3年前にインスタを辞めた。

 

わりと初期から楽しんでいたインスタだったが、始めた当時から随分環境は変わってしまった。

当初は純粋に世界中の人が撮る写真を楽しみ、互いにLikeボタンで写真を褒め合い、時に拙い英語でコメントのやり取りをしていただけだったが、いつしか動画が投稿できるようになり「リール」というショートの動画が次々流れてくるボタンが現れた。

気づけば、このリールに、すっかり没頭するようになった。

少し時間があれば、インスタを開き、流れてくるリールを眺めてしまう。

しかも、あちらは賢いもので、わたしの興味のあるものや、前に手を止めて眺めたものをピンポイントで突いては次々に流してくる。

ハッと気づけば1時間が過ぎていることもザラで、時間が溶ける、という言葉がピッタリだった。

だめだ、もし今わたしがパタッと死んでしまったら、子どもたちに残るわたしの思い出の多くは、スマホを無表情で眺めている横顔になってしまうかも知れない。

インスタをチェックすることは、日常の一部だったし、いい写真だなと思えるお気に入りもたくさん保存していたし、自分が投稿してきた写真にも思い入れがあったので、アプリを消去することは正直とても辛かった。

けれど、それ以上に、子どもたちとの大事な時間を失い続けることの方が怖かった。

 

いざ、アプリを消去すると、さみしさも物足りなさもあったが、スッキリもした。

もう、支配されなくて済む。そう思った。

1日の制限時間を設定しても、アプリを携帯の端に追いやって開きにくくしても、依存の力は強力で、つい見てしまっていた。

そしてまた、そんな自分が嫌で仕方がなかったのだ。

 

が、わたしは根っからのダメ人間なので、次はTwitter(現:X)に流れてくるショート動画も見るようになったが、こちらは、わたしの興味のあるものを解析しきれてないらしく、ある程度のところでハッと気づき「いかんいかん」と、パタっとやめることができた。

次はYouTubeのショート動画が面白いと思った。しかし、こちらもログインせずに見ると、やはりわたしの興味のあるものばかりには辿り着けないようで、そこまで没頭することはなかった。

(もちろんTikTokは最初からダウンロードしていない。あんなもの、永遠に見てしまうはず…!)

 

しかし、最近映画を観ていないことに、ふと気づいた。観たい映画はたくさんリストに入れているのに、まとまった時間がない。

図書館で借りている本も読み切れずに返すことも続いてきた。

編み物も、この冬にスヌードと帽子を5つずつ作って少し飽きてはしまったが、まだ毛糸はたっぷりある。

 

時間がないことも、集中力が途切れがちなのも、全てはわたしがスマホに依存しているせいに思えた。

だって、これ、魔法みたいになんでもできるんだもの!読みたいもの、観たいもの、聞きたいものがこの中に全てある。

でも、スマホだけあれば、それでいいの?

 

悶々としながら過ごしていたら「スマホをつい見てしまう人は白黒設定にするのがオススメ」という記事が目に入った。

これだ!!!!!と思った。

 


f:id:zfinchyan:20240311213652j:image

f:id:zfinchyan:20240311213717j:image

 

zfinchyan.hatenablog.com

これは以前書いた記事だが、左のようにカラフルな写真を挿れても、スマホのカラーフィルターを白黒に設定すると、全て右のような色合いになる。

 

これをすることで、動画を見ても色がないので味気なくなりやめることができる。

というか「わざわざ白黒に設定をしたのに、それでもまだダラダラと動画を見たいのか?!」と、自分で自分に嫌気がさすのでやめる、という感じだ。

 

さらに、白黒にすることによって、目が疲れにくくなった気がする。

スマホからのブルーライトの量が色で変化するのかどうかは分からないので、あくまで"気がする"程度だけれど、あらゆる色がいっぺんに目に入らない分、疲れにくい気がするのだ。

 

ただ、夫や息子たちに「今日って雨降る?」と聞かれた時に、白黒だと雨雲レーダーが見えにくいので、その時にカラーに戻してしまい、また元通りになっていることもあるし、ブログを書くときや読むときは、白黒だと写真がよくわからないので、戻してそのまま、になってしまっていることもある。

 

スマホとの距離は一進一退だが、そこに気づきがあれば、なんとなくわたしは理想の自分に少しだけでも近づけるような気がしている。