わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。好きな映画や海外ドラマの感想や、覚えておきたい出来事など。食べることが好きなのでおいしいものについてもよく書きます。

大人になってから英検3級に挑戦したこと⑩(完)

zfinchyan.hatenablog.com

 

寒さと緊張で震えながら時間を潰していると、やっと会場に入ることを許された。

開場時間1番乗りをして、教室に入ってホッとしたのもつかの間、

ハタと気づいた。

あ、これ私が面接1番目やん。。。

教室の中を見回すと、私以外全員が制服を着た学生さんだった。

1次試験で私の心の励みとなった年上の方たちは、

別の教室に振り分けられたのだろうか。

心底、彼女たちに会いたかった。

制服姿の若者たちに囲まれて、居心地は悪かったが、ここまできたのだ。

あとは堂々と英語で問答を繰り広げるだけだ。

 

さあ、ここからはだいぶ省略していく。

というのも、現在の私の脳に当日の風景はほぼ残っていないからだ。

 

とにかく面接の開始時刻となり、5人ずつほどのグループに分けられて、

別の教室前に移動させられた。

廊下に並べられた椅子に座って待つように言われたのであるが、

廊下側の窓の上部分が透明だったので、

私は隣に座る女学生にバレぬよう、そ知らぬ顔で亀のように首をにゅっと伸ばし、

中を覗いてみると、中に座る面接官のおじさんとバッチリ目が合ってしまった。

 

やばい

大人ってだけでも目立っているのに!

 

そんなことをしていたら、いよいよ面接開始が告げられ、

中に入るように係員の方から指示された。

ここに並ぶ学生とこの先の人生で再び会うことなどないだろう。

ここで恥ずかしがってモジモジなんてしてられないのだ!

そう思い、渾身の力を込めて

「May i come in?」と、教室内の面接官に問うた。

残念ながら陽気な返事は聞こえて来ず、無音だったため心は折れかけたが、

気にせず入った。

だって入っていい?って聞いたもん!

 

さて、この後散々YouTubeの先生とともに練習してきた面接であるが、

無表情に淡々と進める面接官相手にビビってしまい、

頭が真っ白になったり、緊張して口が動かなかったりと、

決して自分の中で100点満点ではなかったが、

結果は合格だった。

 

そう、40歳を越えて挑戦した英検3級に、合格したのだ!!

 

合格したからといって、英語がペラペラになるわけではない。

映画を字幕なしで見られるわけでも、

お店で流れてきた洋楽の意味がわかるわけでもない。

しかも、小学生でも挑戦できる程度の3級だ。

でも、私はとても嬉しかったし、何より家族が一緒に喜んでくれたし、

子どもたちが純粋に「すごい!」と言ってくれたことが誇らしかった。

 

 

私が挑戦する姿、そして合格して喜ぶ姿を、

子どもたちに見せることができたことで、

私の挑戦は完結したのだと、思う。

 

やれば、できる!と簡単に言うつもりはない。

なぜなら、3級という人によっては鼻で笑われる程度の内容でも

(実際、他人に話したら笑われてしまったことがある)

私にとってはすごくしんどかったし、

打ちのめされるくらい合格なんて程遠いと思った。

習ったはずやん!と、自分を殴りたくなったし、

自信を失ったし、不合格だった場合のことを想像すると恥ずかしかったし、

不安でいっぱいだった。

 

それでも、挑戦してよかったと本当に思えるのは、

知らないことを知ることがすごく楽しかったし、

知らない世界が知っている世界に変わることで、自信が生まれた。

 

何より、子どもたちに、

大人になって勉強する楽しさと、大変さを見せることができてよかったと思う。

 

やれば、できる。

か、どうかはわからない。

でも、いつだって新しいことをできるのだ。

例えそれが難しいことでなくても。

最後までやり遂げることで、ひとつ階段をのぼることができる。

 

それが、私の場合は、大人になって英検3級に挑戦すること、だった。

 

 

さて、去年2022年の夏休みに英検3級を受ける!と決めたので、

今年2023年の夏休みは準2級に挑戦するの?と

子どもたちに聞かれたが、答えはNOである。

3級でヒイヒイ言ってたのに、準2級なんて。。。

 

でも、挑戦する楽しさを知ってしまったので、

次は漢検1級がんばってみたいな、と思いながら、

鉛のように重い腰がなかなかあがっていない今現在である。

(一応テキストは見てみたが、書き順が覚えられそうにない)

(あと、恐ろしく難しい漢字ばかりだった。さすが1級)