わたしのあたまのなか

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大人になってから英検3級に挑戦したこと④

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【いよいよ試験当日!】

 

 

試験当日はあいにく大雨だった。なにも、今日こんなに降らなくても、と思うくらいの大雨だ。

ありがたいことに、夫が車で近くのファミレスまで連れて行ってくれて、そこで息子たちと待っていてくれるという。というわけで、試験は午後からだったので4人で早めのランチを楽しんだのち、私は1人ファミレスを出て、傘をさして試験会場である学校へと歩いて向かった。

ここで私の頭の中に心配事がよぎる。というのも、数日前に息子(小5)が

「お母さん!同じクラスの女の子が休み時間に英検準2級の勉強してた!」と、教えてくれたのだ。

小5で準2級?まじで?

そう言えばその女の子が幼稚園のころから英会話教室に通っていると聞いたことがある。私が「ダメだ!この山は無理だ…ッ」と足さえ踏み入れなかった準2級を、小5で??すげえ

 

 

【子どもの中に大人が一人だったらどうしよう…】

 

 

そう、心配事というのは年齢層のことである。そもそも中学卒業レベルである3級なのだから受験者はほぼ中学生であろう。いざ試験会場についたら、そこに彼らの保護者とほぼ同世代の私が1人だけ混じっている、などという状態なら恥ずかしいと思っていたのだ。

このことは最初から思っていて、夫にも話したことがあった。だが、「年齢など関係ない。いくつでも挑戦することに価値がある」と、いう名言を夫から与えられ、自分を奮い立たせていた。

雨の向こうに試験会場である学校が見えてきた。やはり制服の子がほとんどだ。だが、雨で朝から気温がぐっと下がったおかげで、みんな薄手のコートを着ており、後ろから見ると制服かどうかわからない。私だけが浮いているわけではないさ。そう自分に言い聞かせることで、落ち着くことにした。

入り口に到着すると係りの人に「何級ですか?」と問われ「3級です」と、答えて試験会場の教室を教えてもらう。「大人やのに3級かい!」とつっこまれるなんてこともなく(もちろん当たり前だが)淡々と案内された。

 

 

【変なプライドは捨てるんだ!】

 

 

そうなのだ。私だけが3級にコンプレックスを抱いていたがそんなもの必要なかったのだ。

私は、この2ヶ月弱自信のないまま3級を勉強していた。いつしかそれは、「3級やのに落ちたらどうしよう」という不安に変わっていた。

不安ではなく自信を持って「3級を取るためにすごく頑張ってきたんだ」と思えばいいのだ、とやっと試験当日になって気持ちが前向きに変わった気がした。

しかしながら、指定された教室まで歩きながら他の教室をチラッと見ると、どう見ても小学生ばかりが座っている部屋もあった。肩で風を切り「ハイ3級を受けにきましたが何か?」くらいの気持ちで廊下を歩いてはいたが、この部屋じゃなくてよかった…と、正直思った。

 

 

【挑戦する人たちに勇気づけられる】

 

 

指定された自分の教室に入るとそこには、制服姿の学生さんたち、制服ではないが学生さんと思われる歳の子たち。そして、おばあちゃんが1人と、私と同じくらいの女性が他に2人いた。

「学ぶ人は変えて行く人だ」

私は旺文社の熱いメッセージを思い出していた。

自分の他に大人の彼女たちがいて私は心強かったし、心底かっこいいと思った。それぞれにどんな背景があり、今日受験するに至ったのか知る由もないが、彼女たちもリーディングとリスニングと、それから私が四苦八苦したライティングを、きっと同じように勉強してきたのだ。

彼女たちのことを、この夏から秋の間、それぞれ仕事や家事や育児の合間などの時間を共に英語にささげてきた(であろう)同志だと思った。

そして、逆に私の存在も彼女たちの励みになっていればいいなとも思った。人は字の通り互いに支え合って生きるのだ。熱い。熱すぎる。

 

 

【謎の待ち時間が集中力を奪っていく】

 

 

さて、詳しい試験内容は伏せるが、ここで書きたいのは試験までの実に苦しい待ち時間だ。あれは…一体なんやろうね、とナジャ・グランディーバさんの口調で英検を受けた人と語り合いたい!教室に入ってから約1時間は試験開始まで待ったのではないだろうか。

決まりとして、着席時刻から数十分は待つことになっている。しかも後半はテキストも机の上からしまうように指示され、空咳と衣擦れの音だけが聞こえてくるだけの時間……

そもそも、なぜ着席時間から数十分も待たなければならないのだろう?例えば15分や20分ではダメなのだろうか。だとしたらその理由は…?様々な理由をその場で考えてみたが、そんなことをしていても時計の針は2分しか進んでいなかったりする。時計、止まってんのかな?

ふと、英検の監視員さんっていつ募集しているのだろう?と、考えてみたが、それでも時計の針はちっとも進まない。

今度は何も考えずぼーっとしていたら、忘れていたはずの過去の恥ずかしい思い出ばかり浮かんでくるため、いよいよ瞑想しかすることがなくなり手を膝の上で組み始めたころ、やっと問題用紙が配られた。

まずは、受験番号などをマークシートで記入させられたのだが「やることを与えられる喜び」

を感じて、やたらぐるぐると鉛筆で丁寧に塗ったことを覚えている。とにかくあの「無」の時間が私には長く感じられてつらすぎた。

 

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